お手伝いも遊びのうち。子供と楽しむぱれっとの野菜

パレットが届くのを子どもたちも楽しみにしているので,らでぃっしゅぼーやの配達のお兄さんが来ると,子供たちも玄関に駆け出していきます。

箱を開けるとまずは自分の好きな野菜が入っているかチェック。トマト,きゅうり,レタスなどが入っていると,「今夜はサラダにしよう!」,じゃがいもがあると「ポテトグラタン!」,白菜を見ると「おひたし!」とうれしいそうな声をあげます。

たまに,「これはなに?」と頭をひねる野菜もはいっていて,ついてきた説明書き「本日のメニュー ぱれっと」の紙を読んで,お野菜の名前や下ごしらえの方法,おいしい食べ方を考えます。

それからお手伝いできる野菜をチェック。

トウモロコシがはいっていれば「もうむいていい?」と聞いてきます。トウモロコシは届いたらできるだけ早くむいてゆでたほうがおいしいので,さっそく皮をむいてもらいます。

古い新聞紙を広げた上にトウモロコシを載せ,実についている葉っぱ(皮?)を1枚ずつていねいに剥いてくれます。大人だと葉っぱを2~3まいずつまとめて剥けるのですが,子供は力が弱いので1枚ずつむきます。

実の先についているもじゃもじゃのひげも,ていねいにとってくれます。細い髭は大人がむしるよりも子供の小さな手のほうが1本1本きれいにとれます。

このもじゃもじゃのひげ,床に落ちるとばらばらになってしまい後片付けに苦労するのですが,子供にとっては格好のおもちゃです。鼻の下にはさんで「おひげ!」,頭に載せて「かつら」,ばらばらにして「ラーメン」と,ひとしきり遊べますよ。とうもろこしの余分な茎の部分は包丁で切りおとして,深鍋に入れて塩ゆでします。

ゆでたてはとびきり美味しいです。けど火傷に気をつけて。

そら豆の殻をむくのも,子供パワーの見せ所です。太くてやわらかいさやをぼきっと折って2つにわり,中のまめをひとつひとつ出していきます。

大人なら食べられないからと捨ててしまうような小さい豆も,子供たちはていねいにとってくれます。そらまめのさやをきれいに縦割りにすると,絵本「そらまめくんのベッド」にでてくるふわふわのベッドにそっくりになりますよ。

子供たちがとってくれた豆に,包丁で皮の部分に切り目を入れ,塩ゆですれば食べられます。小さい豆は中身がほんの少ししかありませんが,子供がせっかくとってくれたので,大切にいただきます。

こうやってらでぃっしゅぼーやの野菜で遊びながら育ってきた子供たち,私が留守の間にパレッットが届くと,いまでは冷蔵庫にしまっておいてくれたりもします。

毎週私のお手伝いをするうちに,なにをどこにしまっておくかを覚えたようです。たまに間違えてさつまいもも野菜室で冷えていたりしますが,そこはご愛嬌。

お手伝いしよう,と思ってくれた気持ちと,野菜に興味を持ってくれていることが大切なんだと思います。「食べること」は人間の生活の基本,食材に興味をもつことは,子供たちが大人になって一人暮らしを始めるときにきっと役に立つでしょう。

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