わあ~、スナップエンドウだあ、と喜び勇んで手にとって見ると、なんだかぶっとくて中の豆がまるまるしてる~。本日のメニューを見ると「うすいえんどう」とあります。さやごと食べるさやえんどうと同じ種類で、中の豆が熟したもの、だそうです。中の豆を取り出して、豆ごはんや煮豆にして食べるそうです。ふーん。グリーンピースみたいなものかな。
実はわたしは豆が苦手です。豆の皮の食感が好きではないようで、あんこもこしあん好きで、つぶあんの豆の皮っぽさはダメ。煮豆も自分からは作ったり買ったりしません。グリーンピースも味はまあ食べられるのですが、あの豆の皮が口に残る感じが嫌で、いままで自分で料理しようとしたことがありませんでした。うすいえんどう、という名前も聞いたことがない気がします。自分の好きではないものには、なかなか興味がわかないものです。
でもぱれっとに入って我が家に来たのも何かの縁、食べない訳にはいきません。もしかしたら美味しいかもしれないしね。まずは下処理。さやを割って中の豆を取り出していきます。さやは手で押すと簡単に割れます。さやをぱかっと二つに開くと、なかにまるまる太った豆がお行儀よく並んでいます。よく見ると、豆の一箇所からひもみたいなものがさやに伸びてつながっています。まるでへその緒をつけた赤ちゃんみたい。この豆をポロポロ外していきます。全部だすと小さいボールにいっぱいになりました。けっこう入ってたなあ。
うすいえんどうといえば豆ごはんっ、らしいので、一番簡単に作れそうな「豆ごはん」を作ります。お米を研いで水につけておきます。昆布も3センチ位に切って水につけておきます。お米と昆布、昆布を浸していた水に、分量になるように水を足し、軽く洗ったまめを炊飯器に入れて、お塩をいれます。米3合に塩大さじ1杯強。あとは炊飯器のスイッチを入れて炊くだけ。本当に簡単です。
炊いている間、ご飯の匂いと一緒に豆っぽい匂いがしてきます。ドキドキ。炊きあがって炊飯器の蓋を開けると、緑色のまあるい豆が白いご飯にぱらぱら散っていて、なかなかキレイ。まめ1粒1粒をじっくり見ると、表面の皮がちょっとシワっとなっていますが、まあまあ上出来。
さて、ドキドキしながらの1口目。豆の皮っぽい食感を予想していたのですが、なんだか違う。豆がふわっと柔かくて、皮が口の残る感じが全然しません。味もグリーンピースみたいなのを想像していたのに全然違っていて、ほくほくでほのかに甘みがあってご飯にぴったりマッチした味でした。豆ごはんって、実はこんなに美味しいものなんだ。初めて知った。なんだか感動です。
調べてみると、うすいえんどうはグリーンピースよりも皮がうすいのだそうです。鮮度が落ちやすい野菜なので、できるだけ早く食べたほうがよいようです。また、豆をさやから出すと鮮度がどんどん落ちてしまうので、今回のようにむいてすぐ料理するのがベストだとか。らでぃっしゅぼーやさんで新鮮なうちにお家に届いて、すぐに調理したからより一層美味しかったのかも知れません。美味しく育ててくれた農家の方、すみやかにお届けしてくれた配達の方、皆さまのおかげで豆嫌いの私がうすいえんどう好きになりました。ありがとう!