らでぃっしゅぼーやさんの契約農家の方々から、たまに思いがけないプレゼントをいただくことがあります。パレットに入る野菜とは別に、ゆずや銀杏がはいっているのを見つけると、なんだかとっても得した気分です。
春の桃の節句の近くになると、まだつぼみの硬い桃の枝がパレットに入ってきます。契約農家さんの畑に植えている桃の枝だそうです。枝の先を切って花瓶に挿しておくと、硬かった蕾が膨らんできて、蕾の先端がキレイなピンクに色づいてとてもキレイです。
でもなかなかお花を満開に咲かせるのが難しいんですよ。枝を頂くたびに挑戦して、今年はお花を2つうまく咲かせることができました。来年こそは満開に咲かせるぞー。
秋は銀杏が入っていました。銀杏といえば、イチョウの樹の下のあのクサーイ匂いが思い浮かびますが、らでぃっしゅぼーやの銀杏はキレイに洗って乾燥した状態で届きます。毎年届くわけではないですが、生産者さんからの感謝のお気持ちだと思うと心がほっこり温かくなった気がします。
収穫する時はあのクサーイ実を剥いてキレイに洗ってくれたのかと思うと、頭がさがります。銀杏についてきたお手紙に、簡単で美味しい銀杏のレシピがあったので、さっそく作ってみました。殻をむき薄皮をとった銀杏を軽く炒って塩をちょっとふりかけるだけ。食べてみるとほくほくしていて、意外と美味しいです。
そしてゆず。ここ数年入っていなかったのですが、今年の冬至の前にゆずが入っていました。ゆずのプレゼントにはらでぃっしゅぼーやさんの中でもいろいろな意見があったそうです。
それは、農薬を使わないらでぃっしゅぼーやならではのお悩みで、ゆずの日持ちがしない、傷みやすいことだそうです。同封の農産かわら版には、ゆずにまつわる担当者さんたちのジレンマがとつとつと書かれていました。
会員さんたちにゆずをプレゼントしたいけど、傷みやすく会員さんたちにお叱りをうけてしまい、数年お休みしたのだそうです。確かに我が家にきたゆずちゃんも、皮が全体に黒ずんでいて見てくれがあまり良くなかったです。
でもお風呂に浮かべる皮の部分に農薬がたくさん付いていると、お風呂にはいる私たちの皮膚に悪い影響が出そうですよね。うちの次男は乾燥肌がひどく、とてもデリケートなので、このらでぃっしゅぼーやさんからのプレゼントはとてもありがたいです。
いままでゆず湯というと、ぷかぷか浮かぶゆずに子どもたちが指をつっこんで穴をあけたりぐちゃぐちゃっとしてしまうので、ガーゼの袋に入れてお風呂に浮かべていました。
でも今年はまるごと1こ、ぷかぷかお湯に浮かべてみました。ゆず湯っていえばこれよね。ぷかぷかまるごと浮かぶゆず湯に憧れてたのです。子どもたちには「ゆずは柔らかくなるけどぐちゃぐちゃにしないでね」と念を押したら、みんな珍しくいうことを聞いてくれて、最後にお風呂に入ったときもちゃんとまるごと1個の状態で浮かんでいました。
子どもたちも成長したものです。でもみんな風呂が長い長い。きっとぷかぷか浮かぶゆずを手のひらの上で転がしたり、波立てて動かしたりして遊んでいたのでしょう。
まるまる1個お湯に入れてしまうと、美味しい中身を食べられずに終わってしまうので、来年は皮だけ剥いて湯船にいれ、中身はお料理においしく使おうと思います。来年もゆずが入ってくるといいなあ。