おでんにブリ大根に三浦大根

47三浦大根

パレットの中でひときわ存在を主張している野菜、それがだいこん。今日の大根はいつもに増して目立ってるなあと思って箱から出してみると、まあなんて太いんでしょう。半分サイズにカットされているにもかかわらず、ずっしり重くて真っ白でとっても太い、私の足より太いかも…。

添付の説明書きを見てみると、この太い大根は「三浦大根」。神奈川県の三浦半島の特産品で、重さ4kgにもなる大根です。特徴は、大きく重く、真っ白でキレイ、味が美味しく柔らかい、特に煮物やなますにすると最高、だそうです。

大きく重すぎるため、農家にも消費者にも敬遠されてあまり作られなくなり、さらに過去に台風で全滅、青首大根に取って代わられてしまい、年末にしか出まわらないほど生産が落ち込んでしまったようです。

でも最近は、らでぃっしゅぼーやでも注目して農家さん達に生産してもらっているし、スーパーでも半分や3分の1にカットした三浦大根を見かけるようになってきました。

さて説明書きに「オススメはおでん」と書いてあったので、さっそくお料理してみました。いつものように圧力鍋でがっと煮てから、煮崩れやすいものやすぐ味がしみるものを入れていきます。

ところが、鍋の蓋をとってみたら、あれっ?大根が消えた!?なんだか小さくなったみたい。もともと柔らかい大根なので、圧力鍋で煮たせいで溶けてしまった模様です。ぐすん。圧力鍋で煮なくても、普通に鍋で煮てじゅうぶん柔らかくなるんですね。三浦大根がそんなに柔らかいなんて、知らなかった。

47ブリ大根

まだ大根は残っているので、今度はブリ大根を作ることにしました。圧力鍋は使わず、普通の鍋で煮ます。今度は大成功!下茹ではしなかったけど、柔らかくて昆布とぶりの美味しいお出汁が程よく染みた大根に煮上がりました。お箸で大根を切る時もすうっと切れて、口の中に入れるとふわっと溶ける感じがします。大根くささがなくて、噛むと出汁が口の中に広がって、本当に美味しいです。

いつも思うのですが、「おいしい野菜」が「売れる野菜」とは限らないんですね。農家の方も高齢化が進んでいて、大きく重い野菜を収穫するのが大変になってきているし、私たち消費者もお店で買って持ち帰ることを考えると、まるまる1本買うと思いし食べきれないし…。となると、太くて重い三浦大根より馴染みの深い青首大根のほうを買ってしまうかも知れません。でもこのまま三浦大根の生産が減っていったら哀しいですよね。

こういう美味しいけどだんだん生産が減っていってる野菜たちにも注目して、農家の方々に作り続けてもらっているらでぃっしゅぼーやの活動は、未来の子供たちのために美味しいお野菜だけでなく日本の食文化を守ってくれているのだと思います。そんなステキな活動を、らでぃっしゅぼーやのお野菜を食べることで応援していきたいです。

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