やっちゃいました。せっかく先週届いたきゅうりを腐らせちゃいました。ああもったいない。このところ雨続きでムシムシしていたので,野菜が傷みやすいから気をつけていたのですが,きゅうりの残り1本がうっかり葉物の下敷きになって行方不明になっていました。
せっかく美味しく作ってくださったのに,農家のみなさんごめんなさい。せめて,生ごみ処理機で処理して,たい肥として活用します。
らでぃっしゅぼーやって,野菜が新鮮なまま届くんだから,野菜も日持ちするんじゃないの?と思われるかもしれません。確かに,らでぃっしゅぼーやの野菜はどれも新鮮で,長ねぎなんかは中のトロトロゼリーがいっぱい詰まっている状態で配達されるのですが,「新鮮」=「長持ち」ではないのです。
これは,市場に出回る品種と市場のニーズ,つまり私達消費者の要求に深ーい関係があります。
初めてらでぃっしゅぼーやのお試し野菜を取り寄せた時に,お届けにきてくれた社員の方がこうおっしゃっていました。「らでぃっしゅぼーやの契約農家さんたちは,らでぃっしゅぼーやに出荷する野菜と同じものを毎日食べています。」
一般に,農家の方たちは市場に売りに出す野菜とは別に,自家用に野菜を作っているのだそうです。これには2つ理由があります。
1つめは農薬の使用です。売りに出す野菜はある程度大きく見栄えがするもの,虫食いが少ないものでなくてはいけないため,農薬などを使って「売れる野菜」に育てるのですが,自家用のものは農薬は使わず,多少見てくれが悪くても虫食いがあっても,毎日食べて安全な野菜を作っているそうです。
もう1つの理由は,品種の問題です。市場に売りに出す野菜は,店頭に並ぶまでに時間がかかるため,できるだけ日持ちのする品種が好まれます。日持ちのしない野菜だと売れる前にダメになってしまうかもしれません。
味はお店で見てもわかりませんが,鮮度が良くなかったり傷んでいるものは見てわかりますよね。つまり,日持ちする品種の方が商品価値が高いのです。でも,自家用の野菜は,とってすぐ食べるのですから日持ちはしないけれど美味しい品種を作ることができます。
らでぃっしゅぼーやの契約農家さんたちは,農薬の使用に関して厳しく決められている基準に従って,野菜を作ってくれています。自家用に作る野菜と同じくらい安心安全なので,出荷する野菜を自分たちでも食べているのだそうです。
らでぃっしゅぼーや向けに出荷する野菜は,店頭に並ばず直接会員に届くので,日持ち優先の品種ではなく美味しさ優先の品種を作ることができます。つまり,お店で売っている野菜に比べ,美味しいけれども日持ちのしない野菜もらでぃっしゅぼーやで届くことがあるのです。
昔のきゅうりはいぼいぼで白っぽく粉をふいたようになっているものが多かったように思いますが,最近のきゅうりはいぼいぼも小さく,表面が白くならずにつやつやのものが多いですよね。この白っぽい状態を「ブルーム」と言い,水をはじいてきゅうりを守る働きをしているものなのですが,最近のきゅうりはこのブルームのない「ブルームレス」がほとんどになっています。ブルームレスは見た目もよいし,皮は硬いけれど日持ちがするそうです。
らでぃっしゅぼーやで届くきゅうりは,このブルームのあるタイプやいぼいぼが大きいもの,切り口がまるじゃないもの,表面がつるつるの太いものなど,さまざまです。味もいろいろ楽しめます。美味しい野菜は美味しいうちに,大事にいただきたいですね。