学校でさつまいもの品種を覚えてきた息子が、「今日のさつま芋はなると金時?安納いも?」と聞いてきました。
え?なに?さつまいもにもいろいろ種類があるんだね。そういえば、らでぃっしゅぼーやでも、普通のさつまいも(紅あずま?)のほかにも、紫のさつまいもや皮の色がうすくて中がオレンジのおいも(安納いも)が届くことがあります。
一見同じように見えるさつまいもも、料理してみると味が違って、ねっとりしていたりぱさぱさしていたり…。あくが強かったり、甘かったりといろいろ違うものです。
さつまいもは、離乳食でも大活躍の食材ですよね。我が家では離乳食でよく作っていた「さつま芋リンゴレーズン」がいまだに定番料理です。
良く洗ったさつま芋を皮付きのまま短冊切りにしたら、水にさらしてあくを抜きます。らでぃっしゅぼーやのさつま芋は鮮度がいいのか、あくが多めな気がします。しっかり水につけてあくを抜きましょう。
リンゴは皮と軸をとって小さめのいちょう切りにします。レーズンは鉱物油でコーティングされていない、有機レーズンを使うとおいしいですよ。
コーティングなしのレーズンが手に入らない場合は、レーズンを湯通しするとよいでしょう。あく抜きしたさつま芋、りんご、レーズンを底の厚い鍋に入れ、水をほんの少し入れてふたをし、とろ火でじっくり火を通します。途中、上下を入れ替えるように大きく混ぜると、むらなく火が通ります。
さつま芋がやわらかくなったらできあがり。甘みをたしていないのに、素材の甘さがぐんと引き立って、まるでデザートのように美味しくできあがります。残った汁がまたジュースみたいに甘いのです。
我が家は「デザートは最後」に食べるお約束なのですが、このさつま芋リンゴレーズンは「おかず」扱いなので、子どもたちが嬉々として食事が始まるやいなや、あっという間に食べてしまいます。温かいまま食べてもおいしいのですが、冷蔵庫で冷やして、レタスとトマトを添えてサラダとしても食べられます。
さつま芋に含まれるでんぷんは60~70度の低温で糖にかわるようで、急に温度が上がってしまう電子レンジだと糖に十分に変わることができなくてあまり甘くならないそうです。とろ火でじっくり蒸し焼きにする「さつま芋リンゴレーズン」の調理法は、さつま芋のでんぷんが多く糖に変わり、本来の甘さを十分に引き出していたようです。
ほかにも、輪切りにしてあくを抜いたさつまいもをオーブントースターで焼いてシナモンを振ったものも人気です。どうもうちの家族は、さつまいもを食べると牛乳が飲みたくなるようで、さつまいも料理をすると冷蔵庫の牛乳がなくなってしまうので、さつまいもを料理する日は牛乳も買い置きするようにしています。
食物繊維が豊富で熱に強いビタミンCをたくさん含んださつまいも、なにより子どもたちが大好きな甘い一品。美味しく楽しくたくさん食べてほしいですね。