生ごみ処理機は、電気の力で生ごみを乾燥させ、黒焦げこなごな状態にしてくれる機械です。処理したごみを庭にまけば、やがて土にかえって肥料になります。
処理時間は量にもよりますが、1時間程度。処理中は香ばしいにおいがしますが、生ごみ臭さはほとんどでません。処理機に生ごみを入れ、1日1回処理してまた生ごみを追加、翌日また処理し…と1週間続けられます。
1週間たったらビニール袋にいれて、らでぃっしゅぼーやの配達のときに段ボールや卵パックと一緒に玄関先にだしておくと、配達の方が持って行ってくれます。
この生ごみを使った肥料で育った野菜がパレットで届く、まさに栄養が一巡してまた戻ってくる感じです。うっかり回収に出し忘れた時は、庭やベランダのプランターにまいておきます。
するとだんだん分解されて土にかえり、肥料になります。庭にまいてもにおいはでません。
ただ、鳥にはおいしい餌になるらしく、処理した生ごみをまいた数日間は鳥たちが庭の土をつついて歩いている姿をよく見ます。庭先でバードウォッチングも楽しめることになります。
生ごみを処理するといっても、すべての生ごみを処理できるわけではありません。油分の多いゴミ、例えば天かすやミカンの皮を大量に入れると、火がついてしまう危険があるので処理できません。
お酒や、お酒や酒かすも同様に処理できません。水分の多いゴミも、水けをしっかり切ってから入れます。
たまごの殻や鶏の骨、貝類のように固いものも入れられません。容器が壊れてしまうからです。ご飯ものや魚など、水分油分が多い食品は、処理に時間がかかります。
生ごみ処理機はやや高価なのですが、多くの自治体ではごみ減量推進の一環として、生ごみ処理機に対して補助金を出してくれます。電気で加熱・乾燥させるので、電気代がかかります。
ですから、単に生ごみを減らして有料ゴミ袋を少なく済ませる目的だけなら、生ごみ処理機はそれほどお得にはならないように感じます。
庭で本格的に家庭菜園をしていて、わざわざ肥料を大量に買っているお宅なら、生ごみ処理機が肥料代の節約、有料ゴミ袋の節約になるのかもしれませんが。
ですから、せっかく生ごみ処理機を買ってもだんだん使わくなっちゃって・・・、というお話もよく耳にします。
我が家で生ごみ処理機が長いこと活躍しているのは、やはりらでぃっしゅぼーやのエコキッチン倶楽部という、処理した生ごみを回収して契約農家の肥料に使ってもらうシステムがあるから、だと思います。
生ごみ処理機もほぼ毎日使っていると、壊れることもあります。引っ越しをした後のこと、動かした振動のせいもあるのかも知れませんが、我が家の生ごみ処理機が壊れてしまいました。
らでぃっしゅぼーやに相談すると、通常の配達の際に回収して修理してくれるとのこと、荷造りもなにもせず、そのままの状態で配達のお兄さんが持って行ってくれました。後日修理の終えた生ごみ処理機は宅急便で戻ってきました。
それ以来、もう9年近く使い続けています。自治体の購入補助は1世帯につき1回と決まっていたので、買い替えるよりも修理したほうがお得で助かりました。しかも対応が早く、わざわざ荷造りや発送の手配をせずに済み、らでぃっしゅぼーやで購入して良かった、としみじみ思いました。