1年の中で、春のこの時期しかお店に並ばないこげ茶の物体、「たけのこ」。らでぃっしゅぼーやのぱれっとにも、入ってきます。
もちろん、ぱれっとは畑任せなので、たけのこが不作の年は入ってこないのですが、今年は立派はたけのこがはいってきました。配達のお兄さんに手渡されたぱれっとが、いつにも増して「ずっしり」重い。
これはもしやと期待して箱を開けると、あの不思議な形のこげ茶で太いたけのこが入っていました。やったあ。さっそく下ゆでします。
たけのこは時間が経つと固くなってしまうので、すぐゆでます。下ゆでのしかたをかいた説明書きと米ぬかがついてきますので、説明書きにそってゆでていきます。
たけのこの穂先を斜めにばっさり切り落とし、縦に刻みをいれます。根元についているぶちぶちを包丁でそぎ落とします。鍋に水と米ぬかを入れ、たけのこを皮付きのまま入れてゆでます。
ゆで終わったら火を止め、冷めるまでそのまま放置。冷めたら切込みの部分を手で開いて、皮を剥いて中のたけのこを取り出します。
今年のたけのこはとても大きくて、初め穂先3分の1のところを斜め切りしたのですが、6リットルの鍋に入りきらず、結局穂先をさらに違う角度からも斜めに切り落とし、えんぴつのような形に切ってやっとはいりました。
さて、下ゆでが終わって一晩放置したたけのこ、今度は皮を剥いていきます。茶色い分厚い皮をべりべり剥いていきますが、穂先の先の柔らかい皮は食べるとけっこうおいしいので、捨てずに残します。
すると、穂先にぐるぐる海苔巻のような柔らかい皮の部分がついた、不思議なかたちになります。お店でよく売っている、下ゆで済みの真空パックたけのことは見た目全然違いますが、この柔らかい皮がおいしいのです。
細長く切ってマヨネーズで和えてサラダにすると、うすい皮が湯葉のような食感で、たけのこの風味がマヨネーズとマッチして美味しいですよ。
たけのこは春のこの時期だけしか食べられない割に、食べたい定番料理が多くて、どれにしようか悩んでしまいます。たけのことわかめの煮物もおいしいし、青椒肉絲もいいですね。
みそ汁の具にも使いたいし、サラダにもしたい。でも、一番好きなのは「たけのこと豚肉の中華風混ぜご飯」です。豚の薄切り肉をフライパンで炒め、チンゲン菜と薄切りのたけのこを加えて軽く炒めたら、オイスターソース、酒、しょうゆを入れてからめて、温かいご飯にまぜるだけ。ぱぱっと作れて美味しいので、忙しい日のご飯にお勧めです。