パレットの中に、白っぽくて太い不思議なきゅうりがはいってきました。その名も「高山きゅうり。」群馬県高山村周辺に伝わる、めったに手に入らないめずらしいきゅうりだそうです。
普通のきゅうりを2本並べたぐらいの太さで長さは普通の胡瓜と同じくらい。ずんぐり太めな感じです。全体的にうすい黄緑色で、へたいに近いあたりに緑のまだら模様が入っています。あまりごつごつしていなくてつるつるぴかぴか、いぼいぼもまだらで小さく、きゅうりというより「うり」に見えます。
高山村の農家で自分たちが食べるように細々と作られ続けてきた品種で、作りづらいため販売用にはほとんど作られていないそうです。
高山きゅうりについてきた説明書きによると、農家の方お勧めの食べ方は、「高山きゅうりのもろきゅう。」高山きゅうりの皮をむいて厚めの輪切りにして、味噌と砂糖を3:1の割合で混ぜた味噌だれにつけて食べる、というシンプルメニューです。
説明書きには、種が大きいので半割りにして種をとるように書いてありましたが、切ってみると種がそれほど大きくなっていなかったので、そのまま食べました。太いので、輪切りにすると結構大きくて食べごたえがあります。
きゅうりくささがなくてみずみずしく、さわやかな味です。味噌だれをちょっとつけると、きゅうりの甘みが強調されて、一層おいしいです。いつもならサラダの彩りのおまけみたいにしか出てこないきゅうりが、これだけ太いと存在感が増します。しかも味噌だれをつければ、しっかりご飯のおかずになります。
きゅうりくささがない高山きゅうりなら、きゅうり嫌いな子どもも食べられると思います。子供って食べ物を手に持ってたれやマヨネーズをつけて食べるのが大好きですよね。
高山きゅうりはくせのないさっぱりした味なので、味噌だれの代わりにマヨネーズやチーズディップもあうかも知れません。いろいろつけて食べ比べると、お食事タイムがますます楽しくなりますよ。
ぱれっとには、この高山きゅうりのようにあまりお店ではみかけない珍しい野菜や変わった野菜がたまにはいってきます。「いと愛づらし名菜百選」というシリーズ名で、らでぃっしゅぼーやと生産者、会員の代表者が毎年100種類を選んでいるそうです。
このいと愛づらし名菜には必ず説明書がついています。野菜の由来や特徴、おすすめの食べ方が書いてあるので、初めて見る野菜でも美味しく食べることができます。
珍しいお野菜も食べられて、しかもおいしい食べ方も学べて、らでぃっしゅぼーやならではの楽しみ方ですね。さて、今日のパレットにはなにがはいってくるかな?