ズッキーニの「にがみ」は気をつけよう

最近、らでぃっしゅぼーやのぱれっとによく入ってくる野菜が「ズッキーニ」です。ズッキーニは緑色で細長く、切ると中が白っぽくてきゅうりのように真ん中に種のようなものがはいっている野菜ですが、きゅうりの仲間ではなくてかぼちゃやうりの仲間です。

よくイタリアンレストランなどで肉の付け合わせに人参や茄子と一緒に半月切りにしてソテーされてでてきます。特徴のある味ではないのですが、私は好きで、らでぃっしゅぼーやで入ってくる前にもスーパーなどで見かけると買っていました。

比較的火の通りが早いので、半月切りにしてベーコンと一緒に炒めると、あっという間に彩り綺麗な一品ができあがるので、忙しい朝のおかずやお弁当の彩りにぴったりです。

子供達もよく食べてくれていたのですが、ある日「にがい」といって、ぱたりと食べなくなりました。近所のスーパーで育ちすぎた大きいズッキーニが安売りされていたものでしたが、育ちすぎたのかしらね、などと思っていました。その後も何度かスーパーで買ったズッキーニに「はずれ」のにがいのがあって、子供達はしばらくズッキーニ嫌いになっていました。

でも、このところらでぃっしゅぼーやではいってくるズッキーニはにがいものがなく、警戒していた子供達も少しずつ食べてくれるようになりました。お弁当にもこっそり入れますが、残さず食べてきます。

あとで聞いた話なのですが、ズッキーニの苦みは食中毒を引き起こすことがあるので、苦く感じたら食べてはいけないのだそうです。ズッキーニの苦み成分はウリ科の植物に含まれる「ククルビタシン」で、その含有量は普通は少ないのですが、まれにこの成分を多く含むズッキーニを食べると、にがく感じるそうです。

この苦いズッキーニを食べてしまうと、吐き気、腹痛などの食中毒の症状を起こすそうです。なぜこのクルルビタシンを多く含むことがあるかはまだよくわかっていませんが、一説には観賞用のウリと交配したためではないかだとか、育ちすぎたからじゃないかといわれています。

へたの部分に近い方がこの成分が多くなるようなので、へたは切り落とすなどが対策として考えられますが、まずはにがみを感じたら食べないことが一番のようです。その意味では、子供達の「にがいからもう食べない」という反応は、クルルビタシンの毒から身を守る、本能的な反応だったのですね。

子供達が「にがい」と騒いだとき、同じズッキーニを食べていた私には「ちょっとにがいかな」程度にしか感じませんでした。子供達の味覚って侮れませんね。無理矢理食べさせなくてよかった。ズッキーニの苦みの話を聞いてから、子供達のいうこと、特に食べ物に関しては、まじめに受け止めるように気をつけています。

子供が食べ物に文句を言っても、「またまた~、食べたくないもんだから大袈裟に騒いじゃって。がんばって食べなさいよ~。」ってつい言っちゃうんですよね。子供の意志を尊重してあげなくては、と深く反省しました。

ちなみに同じウリ科でも、ゴーヤの苦み成分は「モモルデシン」といって毒性はありませんから、安心してお召し上がりください。

苦いズッキーニの正体を知ってからは、安売りの育ちすぎのズッキーニには気を付けよう、と思うようになりました。安いのにはそれなりのワケがある気がします。野菜はやっぱり安全で信用がおけるところで買うのが大切なんですね。そういえば、らでぃっしゅぼーやからお届けされるズッキーニは小振りでおいしいです。

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